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思えば2年前だった [白血病]

2015年に早々にクリニックから呼び出しがあった。「さては血液検査の結果が出たか。まあかなり悪いんだろうなあ」とすぐに思った。年末から具合が悪くてクリニックに3度通ったのだ。

きっかけは風邪症状と下痢だった:内科へ行く

はじめは風邪かと思っていた。下痢は、もともとお腹が弱かったので特別に今回はおかしいとは思わなかった。ただ気になったことは、熱が39度も出て寝汗が凄まじい量だった。シャワーを浴びたくらい濡れて、寝間着はもちろん、布団まで濡れた。インフルエンザの予防接種は受けていなかったので、インフルエンザの可能性も考えてクリニックで検査したが陰性だった。

つぎの症状は耳鳴りだった:脳神経外科へ行く

片方の耳から耳鳴りがおこった。普段たまにある、「キーン」と高い音の耳鳴りではなく、鼓動と同じリズムで低い音がする。耳を塞いでも音がする。顔や頭に力を入れると耳鳴りは止んだり、小さくなったりする。良く掃除をしたが、どうも鼓膜よりも奥で鳴っている。こうなると素人考えでは脳の病気を心配した。そこで脳神経外科を受信してMRIと、MRAという脳の欠陥じゃなくて血管の断層撮影をした。診断は、全く問題なし。

後日医師から伝えられたのだが、この症状は白血病で赤血球が減少して貧血状態になったため、心臓が全身にもっと血液と酸素を送り届けようと頑張ってバクバクしていたことによるらしい。実際、入院してすぐに血小板と赤血球を輸血したら聞こえなくなった。 

そこで耳鼻科へ

 耳鼻科へ行って耳鳴りと、これまでの内科と脳神経外科の結果を伝えた。電話ボックスみたいなものに篭って、聴力の検査をしたら、左耳が低音域で難聴になっていた。原因は分からず。ステロイド剤を処方され、細胞を元気にする薬や、利尿剤を処方された。しかしそれでも耳鳴りは改善せず。しばらく収まっていた発熱と下痢も再発した。

今度は血液検査:2度目の内科へ 

内科で、症状の再発を説明し耳鳴りで耳鼻科を受診したことも伝えた。クリニックの先生が「うーん。血を採ってみよう」とのことで採血をすることになった。採血中、先生が血液の色を見るや「貧血おこしてるな」と言っていた。さすが医師。これは正しかった。

急な呼び出し:3度目の内科へ

採血からおよそ1週間経った2015年1月上旬。電話が鳴った。電話を取った家族曰く、クリニックからで「すぐに来い!」とのこと。この時点で 肝臓か腎臓でもやられたかと覚悟して、取るものもとりあえず診察券、保険証、スマホ、財布だけ持ってクリニックへ急ぎ向かった。

告知

クリニックではすぐ呼ばれ、入るなり先生に「白血病なんだよ」。と言われた。せいぜい身体のどこかがやられたかと覚悟していた程度だったので、一瞬思考力が奪われた。その時の自分の言動はあまり正確に覚えていないが、「確かですか?」と言ったら医師が「普通白血球が◯◯なのに、◯◯もある。」と言っていた。うろ覚えだが。確か白血球が23万とかあった気がする。

すぐに頭を巡らせたのが、身の回りの整理だった。仕事や物品やらデータやら。告知された時は間も無く冷静になれて、「自分は死んだ。それは仕方ないが、高血圧の母に何と言おうか、参ったな。」と思ったことを覚えている。

すぐに入院:大学病院へ

クリニックの先生が「この足ですぐに入院して。この街の大学病院はベッドいっぱい。他の病院は血液の専門がないから、◯◯大学病院へ入院して」 と自身の出身大学の病院へ電話をしてくれて、先生の同期の血液内科の医師に直接話してベッドを確保してくれた。まったく、医学部の同期ってのはすごいものだなぁ。空いてないはずのベッドが確保できてすぐに入院できるんだから。この地元のクリニックの先生には深く感謝しています。診察を終え退出する間際に先生が「がんばれよ」と言ってくれたことがいまだに鮮明に覚えている。

大学病院で:入院前の検査 

 クリニックを出てその足でタクシーに乗り、かなりの距離を走り途中迷いながらも大学病院へ到着。この時点でかなり具合が悪かったが、紹介状を出して、入院受付と血液内科を受診。入院前の診察と検査をした。途中、看護師さんに「この病気って死ぬんでしょ。検査とか治療とかして意味あるのですか?」と聞いたところ、「大丈夫です。退院して外来に通えるようになります。」と言われた。白血病=死亡。という古い知識しかなかった自分は、キョトンとしてしまった。いつのまにそうなったのさ?


タグ:白血病
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