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入院中役に立ったもの「スマートウォッチ」 [あると助かるもの]

あくまでも参考程度に


 入院中は毎日決まった時刻ににバイタルを計測する。これは何も白血病に限らないでしょう。主に看護師さんがやってきて計測してくれる。自分が入院した時は、血中酸素濃度(SpO2)とか心拍数、血圧などは看護師さんが朝夕計測してくれた。体温と体重、尿の時刻、尿の量や食事量は自己計測だった。自身の体調が良くないと、ベッド脇まで体重計を持ってきてくれたりもする。体温計は入院時にベッド毎に貸し出しだ。だから、当たり前の事だが、血圧計やら体温計は、自分で用意しなくて良い。

 最近はApple Watchなどのスマートウォッチには、心拍を測定できたりするものがある。Apple Watchは心拍数だけだったかな。これまで、歩数計や消費カロリーなどはスマホの機能でもあったりしたが、他のメーカーのスマートウォッチでは血圧や、酸素飽和度まで計測できるものがあった。もちろん、正規の医療機器ではないので、計測した値は参考になる程度と考えるべきでしょう。


Apple Watch Series 4(GPSモデル)- 40mmスペースグレイアルミニウムケースとブラックスポーツバンド

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  • 出版社/メーカー: Apple(アップル)
  • メディア: エレクトロニクス


 パルスオキシメーターや、血圧計は医療機器。正しく計測できるのはやはり正規の医療機器だし、そもそも入院しているからすぐに看護師さんに計ってもらえる。だから必須という訳ではない。でもやっぱり5分毎に自動計測してくれたり、ちょっと体調に異変を感じて看護師さんを呼ぼうかどうか迷う時も、一旦スマートウォッチの計測値で確認してから、看護師さんに正規の医療機器で計測してもらったりした。スマートウォッチも無駄ってわけではなかった。




気になるデータの信頼度

 正規の医療機器とのデータの差は気になるところだった。自分の場合に限って言えば、心拍数(bpm)はほぼ同等。信頼できた。血中酸素濃度(SpO2)についても、医療機器のパルスオキシメーターと同等の値が出た。この2つのデータは、スマートウォッチと言えどもかなり信じられた。正規の医療機器との値の差があったのは、血圧だった。正規の医療機器の血圧計は、ご存知のように上腕部に計測部分を巻き付けて空気を入れて圧をあげて計測する。スマートウォッチでは、あくまでも時計やブレスレットのような装着の仕方なので手首だ。自分の場合に限っては、スマートウォッチの血圧の値は、正規の血圧計よりも高めの値に計測された。だからスマートウォッチで高めの血圧が出たからといって、悲観する必要は必ずしも無い。10から15程度高く計測されていた。どれくらい低めに出るのか、あるいは高めに出るのか判明すれば目安にもなる。


どれがいいいのか

 スマートウォッチといえば、Apple WatchかFitbitだろう。しかしApple Watchは心拍のみ。心拍計測できないモデルもあるそうです。Fitbitも探してみたが、心拍のみしかなかった(2018年11月時点です)。Fitbitはフィットネス向けだしApple Watchは結構高い。そこで聞いたことない怪しい中華製のリストバンド型スマートウォッチを駄目元で買ってみた。あれこれ見比べて、結局条件として上げられたのは以下のとおり。


1.生活防水

 入院中は頻繁に手洗いと手指消毒をしなくてはならない。このため電子機器とはいえ、生活防水程度は達成したものでないと困る。手洗いのたびに時計を外して、消毒後に再度装着なんて、1日なんどもやっていられない。だからIP67レベルの防水は必須。


2.血中酸素濃度(SpO2)が測れるもの

 怪しく廉価な中華製はどれも同じようにみえるが、ちょっと違いがあるようだ。心拍はどのモデルでも測れるが、どうせなら、血圧と血中酸素も測れるモデルが良い。心拍と血圧は結構どもモデルでも計測できるようだが、血中酸素まで計測できるモデルはまだ少ない。新しいモデルならどれでも血中酸素を測れるというわけでもないので、そこは注意して探そう。


3.期待はずれでも諦められる安いもの

 Apple Watchは4〜5万円ほど。しかし怪しい中華製スマートウォッチは、4,000円以下の商品で十分だった。はじめてのスマートウォッチで、入院生活用としての用途だったので、もし期待はずれでも諦められるプライスが大事。


4.スマホのアプリが日本語化されているか

 計測したバイタルなどのデータは、bluetoothで同期して専用のアプリへ記録されていく。このアプリが日本語化されているかは重要だった。医療英語に不自由でないならこの限りではないが。専用の記録アプリがないモデルはなかったが、一部にアプリが日本語化していないモデルもあったようだった。


5.どんな充電方式か

 基本的に、時計本体にUSBケーブルで充電するタイプと、本体に特殊な専用アダプターが付属しており、これで充電するタイプ。それから本体を直接USBポートに差し込んで充電するタイプと存在した。これはご自分のデバイス環境に合わせて選んだら良い。どれも電源容量は小さく、すぐにフル充電してしまう。


6.スマホのOSのバージョンが対応しているか

 iOSは6からというモデルや8からというモデルがあった。Androidは4からと5からというモデルがあった。さすがにiOS6をお使いの人はほとんどいないと思われるのであまり心配ないが、Androidはまだ一部にバージョン4系をお使いの方もいらっしゃる。念のためAndroidの人はスマートウォッチが、どのバージョンのOSから対応しているか確認しておいて損はない。


 基本的にこんなとこを注意して選んだ。かなり多くの条件だ。それでも多くのモデルが該当した。どうもGanRiverというメーカーとitDEALというメーカーがモデル数が多いみたいだった。しかし条件に合致していれば、あとは値段と色やデザインの好みでしかない。



スマートウォッチ 血圧 2019 最新 心拍計 万歩計 活動量計 GanRiver スマートブレスレット カラースクリーン IP68防水 ランニングモード 消費カロリー 睡眠検測 アラーム 着信電話 Line通知 多機能健康管理 腕時計 iphone&Android対応 日本語説明書

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  • 出版社/メーカー: ganzhou
  • メディア: その他
どのスマートウォッチでも、SMS、LINE、メールや、スマホへの着信などを振動でお知らせしてくれるのも、入院中は何かと助かった。変わった利用方法として、足首に装着した時もあった。足首でも手首とほぼ変わらずバイタル計測できたのは、なぜかクスッと笑えた。時計はG-Shockなど普段使用しているものを装着していたい方には足首という手段もあります。

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「キムリア」が22日に承認へ。薬価は3349万円 [白血病]

 ノバルティスが開発した、白血病のCAR-T療法の治療薬キムリア一般名:チサゲンレクルユーセル)が、22日に日本でも承認される見込みらしい。承認販売されていたアメリカでは、薬価がやく5200万円という超高額。キムリアは1回の投与だけでよいらしいが、それにしてもすごい値段だ。日本では高額療養制度の対象になるとはいえ、すごい価格だ。もし自分が投与されるかどうかとなった場合、当然全額自費では無理だから、同制度を利用させていただくことになるだろうが、こんなに高額だと国(国民・保険加入者)にこんなに負担かけていいのだろうかと悩むと思う。



現在日本で対象になる患者は、219人かな。最大250人だそうです。単純に掛け算すると72億円〜84億円くらい。これしか患者がいないと、やっぱり単価を高くせざるを得ないのでしょう。オプジーボの時もよく言われたことですが、高いけど仕方ないのでしょうか....。外科的に切って取り除けないタイプの癌は、薬剤しかないからすごい価格になりますね。


気になったのは記事の最後の部分。

CAR-T療法では、細胞投与から数週間以内に副作用としてサイトカイン放出症候群(CRS)が高い割合で発現する。CRSに対応するための薬剤とCAR-T細胞療法の前処置に用いる薬剤も、22日に承認が了承されている。

なんにせよ、救った甲斐があると思われるような人間になるしかないのかな。


 重篤な副作用の確率が高率であるため、ごく少数の施設のみへの供給らしい。どこだろう? 東大附属、京大附属、国立癌研とかかな?施設名は、発売日に公表されるとのこと。

 血球の減少などは白血病治療薬では珍しくもなんともないが、神経毒性は怖いなあ。患者自身の細胞を採取して、なんとアメリカの施設へ持って行き改変。そして患者へ戻すわけだから、同病の患者ならだれでも使えるわけではなさそう。患者の状態が適してなくては治療適用されないだろう。

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入院中役に立ったもの「ペットボトルのキャップオープナー」 [あると助かるもの]

 白血病で治療したり移植したりすると、身体のあらゆるところがボロボロになる。多くの人が皮膚症状に悩まされるだろう。極度の皮膚の乾燥。皮膚の剥離。皮膚が薄く脆くなるなどなど。一方で水分摂取は推奨される。それも、無菌充填されている水。確実に無菌充填されているのは国内メーカーのミネラルウォーター。ペットボトルで1日で飲みきれるものが推奨され、宵越しの残った水は破棄するよう言われる。かなり無菌状態に気を配っているが、500mlや1000mlのボトルを毎日開けることになる。

 この時に苦労するのがペットボトルのキャップ。治療や移植、副作用などで力が落ちていたり、開ける腕力があっても手の皮膚が薄くなっていて、キャップの溝のギザギザに皮膚が負けて皮がむけてしまうこともあります。タイミングよく看護師さんや准看護師さんがいる時なら開けてもらえばいいが、ペットボトルのキャップを開けるのにわざわざナースコールするのは忍びない。


そこで用意しておいた方が良いのが、ペットボトル用の開栓器具・キャップオープナーです。これは毎日数回お世話になるアイテム。どんなものでも良いのですが、飲料の銘柄によって多少キャップの直径が異なる場合があるので、多少調節が可能なタイプが安心です。

スミカマ 万能キャップオープナー LK-121-Y LK-121-Y

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  • 出版社/メーカー: カクセー
  • メディア: ホーム&キッチン
できれば病院内の売店・コンビニに置いて欲しいのですが、あいにくないようです。わたしはダイソーなどの100円ショップで購入したものを使っていました。100円のものでも特に不便はありませんでした。キャップオープナーを使うまで、頑張って素手で開けていました。そのせいで、右手の親指と人差し指の間の皮膚が負けて剥けてしまい、石鹸で手を洗ってもヒリヒリする状態になってしまいました。そうなってからキャップオープナーを買ってみたのです。もっと最初から利用すればよかったです。手の皮膚が回復するまで1月半くらいかかりました。オープナーを使えば手袋をしたままでも開栓できますし、価格も安く入手性もよいのでおすすめです。
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お子さんや高齢者には、病気でなくともペットボトルのキャップの開栓は難儀するかと思います。入院中ならなおさら大変な作業になるので、このアイテムには助けられました。

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入院中役に立ったもの「無線イヤホン」 [あると助かるもの]

 前項のTVチューナーとも大きく関係するのだが、Bluetoothのイヤホンはとても役に立ちました。個室に入院ならスピーカーから音が出せますが、相部屋での入院となるとTVや音楽の音声はイヤホン経由です。有線のイヤホンは入院時に病棟から渡されると思いますが、これを使用せずに無線接続のイヤホンをご用意した方が良いです。病室備え付けのTVをご覧になる場合は、有線のイヤホンを使うしかありません。しかしTVチューナーの用意があったり、PCやスマホ・タブレットで音楽を聞いたりする場合は、Bluetoothのイヤホンがとてもおすすめです。


 またBluetoothのイヤホンでも、AppleのAirPodのようなコードがないイヤホンがおすすめです。Bluetoothのイヤホンの中でも、有線のイヤホンのようにコードがあるタイプは、カテーテルに絡まったり、寝返り時に引っ張ってしまったり、白血病だと首から中心静脈カテーテルを挿入していると思うので、ちょうどイヤホンのコードと絡まることがあります。ですからなるべくAirPod状のコードがないタイプがおすすめです。

ただし、bluetoothイヤホンも初回の設定(ペアリング)が必要です。特に難しい作業ではないのですが、そもそもスマホの設定やPCやデバイスの設定が苦手な人は、誰か信用できる人に代行してもらうか、購入時に家電量販店で店員さんに設定してもらったらよいと思います。私は同室のお爺さんと、隣部屋のお爺さんのペアリングを代行しました。 割高でも良いから簡単に使える方が良い人、iPhone、iPadなどApple製品と共に使用する方には、圧倒的に純正のAirPodが楽です。接続は簡単。音質の専門家ではないですが、安物のこもった音よりもはるかに良い音質です。iPhoneでの電話の応対もできますし、Siriにも対応してます。ただ、病室でSiriを使って良いものか......。
Apple AirPods with Wireless Charging Case (最新モデル)

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  • 出版社/メーカー: Apple(アップル)
  • メディア: エレクトロニクス
純正のAirPodは割高ですが、Apple製品同士なら使い勝手は最高です。無線イヤホン全般の注意としては、耳から不意に取れることがあります。有線のイヤホンなら、それでなくなることはありませんが、無線イヤホンだとどこかに落として片方だけ無くしてしまうということもあります。ベッドの下に転がって行ってしまったりとか。ですから紛失にはご注意ください。


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入院中役に立ったもの「TVチューナー」 [あると助かるもの]

 入院中役に立ったものとして、USBなどのTVチューナー(フルセグ)があります。多くの病院の入院病棟でそうであると思われますが、テレビを見る時は病棟にあるTVカード(専用のプリペイドカード)を購入しなくてはなりません。私の入院した病院では、テレビと冷蔵庫と洗濯乾燥機の利用がTVカードでした。冷蔵庫と洗濯乾燥機については、どうしても必要なのでTVカードを購入して利用しなくてはなりませんが、TVはTVチューナーなどをスマホやタブレット、PCなどに接続して視聴していました。

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 入院期間が1ー2週間程度なら、TVカードでテレビ視聴も良いかもしれませんが、長い入院となるとテレビ視聴のためのTVカード代金はバカになりません。同部屋の患者さんも「こいつは金食い虫だよ!!」と憤慨していました。TVカードでの視聴は、1枚あたり10時間分で1,000円でした(病院によって異なると思います)。だらだらとテレビをつけていると、それだけで1,000円/日の出費が続いて行きます。テレビ代だけで、1週間で7,000円。2週間で14,000円になってしまいます。こうなるとTVチューナー買った方が安く済みますし、お金を気にせず見て入られます。


 実際、私以外にも多くの患者さんがiPadなどにTVチューナーを繋げていました。仕方なくTVカードを買って貢ぎ続けていたのは、ご存知なかったり、ご自身で購入・設定などができないご高齢の患者さんでした。あのテレビカード、電子マネーで購入できず現金のみ。そもそも電子マネーでテレビも視聴も、冷蔵庫も洗濯乾燥機も利用できるようにしたらよいと思うのだが、TVカード業者と病院の大人の関係のせいなのか、まったく革新が見られない。そもそも退院時に入院費と一緒に清算できるようにしたら楽なのだが。

私はノートPCとAndroidで視聴していたのでXIT-STK100でしたが、iPhoneとiPadは、コネクタが通常のUSBではなくLightning端子だったりするので、iPhone、iPadの人は専用品を選んでください。

注意点:
 購入後にご自身でアプリのインストール・設定が必要になります。自信のない方は、購入時にご自身のiPhoneやiPadを家電量販店などに持って行って、インストールと設定を店員さんにお願いしたらよいと思います。
 私は都内の病院へ入院したので電波感度は良好でしたが、地方や山間など、場所によっては電波がよく入らずに実用に耐えない場合があるかもしれないことを事前にご承知おきください。電波感度が悪い時の最終手段としては、私の購入したXIT-STK100には、アンテナの同軸ケーブルとXITを接続するケーブルが付属しており、これを病室のアンテナケーブルに接続してクッキリした映像を見ることができました。ほんとはやってはいけないのかも知れませんが.....。

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2015年の時の治療 [白血病]

 入院後しばらくして混合性白血病という診断が下り、治療プログラムが作られた。とりいそぎ輸血が始まった。血小板を輸血する前にはアレルギー止めを点滴してから輸血した。赤血球の輸血では事前のアレルギー止めなし。血小板の方がアレルギーを起こしやすいらしい。結局退院までに、赤血球と血小板を合計10回以上輸血したが、赤血球ではアレルギーを起こしたことはなかったが、血小板では一度、蕁麻疹のようなものが出た。没状疹っていうのかな。

 抗がん剤治療は自身初めてで、どんなものか恐れを抱いたが医師の説明を聞き、看護師さんのお話も聞きかなり安心して望めた。ただ強い薬なので抹消血管からでは血管が負けるらしく、首の静脈から心臓へ向かってカテーテルを挿入して(CV)点滴しなくてはならず、CVのオペをした。簡単なオペであるが、同意書が必要だった。

 CVのオペは麻酔科の若いドクターが行ってくれた。麻酔科の医師ってこんなこともできるのか!と感心した。首に局部麻酔をして17cm挿入した。痛みもなくすぐに終わった。すげえ先生だった。結局CVは4度くらい抜いたり入れたりしたが、初回の麻酔科の若い先生が一番上手だった。2度目の医師は何科のなんて医師だったか知らないが、若い男性医師で施術中もずっと若い2名の看護師とおしゃべりをしていた。きっと「簡単なオペだし余裕なんだろうなぁ」と思って横になっていたが、施術後の確認のレントゲンでカテーテルが別の方角の血管へ入ってしまったことが判明した。その時にこの若いおしゃべり好きの医師が私に「カテーテルがそっちに行きたかったとしか思えない」と宣ったのには参った。呆れてしまった。後日『手よりも口ばかり動かしているからだろ!』と言っておけばよかった、と思ったがもういいや。やっぱり医療に限らず、仕事中に女の子とおしゃべりばかりしている奴はダメだと思った。あれから随分経つが、あの反省していない態度からして、何かもっと大事なことをしでかしたに違いない。この病院での悪い記憶はこれだけで、他の医師や看護師さん、スタッフは優秀だった。特に看護師さんがいなかったら、挫けていた。看護師さんには深く感謝している。


 抗がん剤の治療は1クールでは寛解に至らず、2度目でやっと寛解になった。その後地固め療法で3度目の抗がん剤治療。全部異なる抗がん剤だった。ほとんどの副作用が現れたが支持療法と家族と看護師のサポートで乗り切れた。唯一残念だったのは、薬剤性の麻痺が両足に残ったことだ。まあ、命と引き換えだからしょうがない。

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入院中に役に立ったもの「手袋」 [あると助かるもの]

入院中に役に立ったものは色々ある。どんな病でも入院時に必要なものと、白血病(化学療法、放射線療法、移植)で役に立つものはちょっと違うかもしれない。2018−2019の入院で一番役に立ったアイテムは、手袋だった。

ご注意:ここに紹介している手袋を実際に購入したわけではありません。同じような手袋を購入しましたが。

純綿100% コットン手袋 12双組 Mサイズ

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  • 出版社/メーカー: MY-PLANET
  • メディア: ホーム&キッチン
なんで手袋がお役立ちアイテムかというと、抗がん剤やTBI(放射線)、移植などを行うと、少なくない人が肌の乾燥に見舞われる。対策はこまめに保湿しかない。しかしそれでも乾燥し、皮膚が切れたり皮膚が薄くなって痛くなったりする。免疫力を著しく落としているので、感染予防の観点から、頻繁に洗剤で手洗いと手指のアルコール消毒が必須。結果、とても手荒れが酷くなります。せっかく塗布した保湿剤やハンドクリームも、トイレのたびに洗い落としてしまうので、一日中保湿剤を塗っている。
 手指を保護するのは、入院生活をなるべく恙無く送るためにもとても大事でした。指先のヒビ割れや、皮膚の薄さで熱いほうじ茶などが入ったカップなどを持ちづらくなる。箸を持つだけで痛い時もありますし。治療や移植後はしばらくすると皮膚が剥がれて新しい皮膚ができてきますが、赤ちゃんの皮膚みたいにとても薄いのです。
 手の乾燥と指の皮膚の薄さを少しでも和らげるために、保湿剤を塗った後に手袋をつけていました。これはとても有効でした。もちろん就寝前もクリームを塗った後手袋をして寝るもの有効でした。女性の方なら普段から行なっている方もいるでしょう。保湿剤はビーソフテンやヒルドイドを処方してもらって塗り、その上からハンドクリームを塗っていました。病室前には使い捨てのゴム手袋が備え付けてあるので、それを使用しても良いのですが、スムーズな着脱に難があるので別途購入しました。
手袋を選ぶ際のポイント
1、基本的には洗濯して使い回すが、汚れたら捨てて新しいのを使えるように洗濯可能で安いもの。
2、消耗品なので安くて入手性がよいもの。
3、汚れがわかるように色は白。
4、滑って物を落としたりしないようになるべくサイズの合ったもの。
こんな感じです。使い捨てのゴム手袋とちがい、洗って再利用できるのは良いがゴム手袋の方が良い点もある。
ゴム手袋の良い点・困る点
◯ 病室前に備え付けなので、買う必要がない。
◯ 滑りにくい。
× 素早い着脱が困難。
× 突起物などで穴が開きやすい。
◯ 付けたままスマホなどの画面を操作できる。(これはかなり重要)
コットン手袋の良い点・悪い点
◯ 洗って清潔に再利用できる。
× 物を持つ時に滑りやすい。
◯ スムーズに着脱できる。
◯ 穴が空いたりは基本的にしない。(空いたら捨てる)
× 付けたままスマホなどを操作できない。(脱ぐかペンタブなどが必要。)
どちらが良いかは、手洗いの頻度などにもよるでしょう。白血病では手洗い・消毒・嗽は頻繁なので、私はコットン手袋にしました。また入院中は、手首には患者IDが刻印されたブレスレットをしたりするので、手首は短いタイプがお勧めだと思います。私は手首が長いタイプのコットン手袋でしたので、手首部分をハサミでカットして使用していました。
マツヨシ 使い捨て手袋 マイスコPVCグローブ 粉なし MY-7522(サイズ:M)100枚入り 病院採用商品

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  • 出版社/メーカー: 松吉医科器械
  • メディア: ヘルスケア&ケア用品
特に大きな要素は、手袋をしたままスマホを操作できるかでした。なので私はスマホの操作にスティックを利用していました。
最近の病院では外来・入院患者用の無料Wi-Fiがありますので、パケット代を気にせずにスマホやPCを利用できます。治療が始まり辛い状況になると、テレビをぼんやり眺めるか、スマホを利用している時間が長くなります。抗がん剤の副作用で、手指の震えや麻痺などが出るため、文庫本を読んだり、PCをやったりできなくなってきます。Nintendo Switchなどのゲームも同様です。入院中最もお世話になったデバイスはスマホでした。
どうかみんな少しでも楽に入院生活を乗り切って欲しいです。

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3度目の入院 [白血病]

 2018年秋から2度目の入院をし、2019年春に退院できたのもつかの間。約一月後に息切れや胸の苦しさを覚えて外来で申告。約1ヶ月、あれこれ診察したけれど結局3度目の入院をすることになりました。

今度の入院は白血病とは違い、肺と心臓の血管の病気のようだ。これまでは移植病棟に入院していたが、今回は循環器科の病棟になりました。

 入院翌日に肺換気血流シンチグラフィーって検査をしました。痛くもかゆくもないのだけど、1時間ほど両腕をバンザイしたまま動いてはならないのが辛い。検査の結果は肺などに血栓は認められなかった。残念。血栓だったら話は早かった。溶かしたり壊したり。また日程はまだ決まっていないが、血管造影剤を入れてのMRIも予定されている。しかし自分の腎臓の値(Cr)がよくないのでリスクである。点滴を打ち排尿を促しながらやるそうだ。

 そしたら入院3日目の朝、2018年末より陽性だった肺の感染症の病変らしきものがCTで影となって見つかり、他者への感染防護と何の感染なのか診断がつくまで、個室に隔離になりました。喀痰の検査をしようにも、痰が全然出ない。咳も出ない。CRPも低い。発熱もない....。仕方ないので鼻から胃までカテーテルを突っ込んで、胃酸を採取して培養する検査をしました。早朝に起床して朝の内服薬を服用。服用後は午前の検査終了まで飲水も禁止。喉が渇いたなぁ。もちろん朝食も抜き。

 これで数日で簡易診断がつくらしい。しかし確定診断には8週間も培地で培養しなくてはならない。そんなに待っていられない。そもそも心臓と肺の症状で入院したのだから、こちらの原因究明と治療を早くしたいのだが....。なので来週予定されていた、肺の検査と首の静脈から管を入れて心臓の正確な圧を測る検査などは軒並み順延。来週後半に、鼻から肺にカメラを突っ込んで病変の部分をゴシゴシしてサンプルを採取。これで診断する。

 しかし病変が小さいのでこれでも確定診断が出る可能性は高くないそうだ。やれることはやっていくという感じだ。とにかく感染の白黒がはっきりするまで、しばらくは個室に隔離の日々が続く。

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再発して再び入院 [白血病]

2015年の移植以来ずっと調子が良かったが、2018年10月に再発して2度目の入院をしました。今回も移植でした。毎月通院して血液検査をしていたので、再発の兆候の段階で発見することができました。まだがん細胞が少ない時から治療を始められたので、化学療法が1クールで寛解に至りました。その後、前処置から移植を行い桜の花が咲く前に退院できました。

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思えば2年前だった [白血病]

2015年に早々にクリニックから呼び出しがあった。「さては血液検査の結果が出たか。まあかなり悪いんだろうなあ」とすぐに思った。年末から具合が悪くてクリニックに3度通ったのだ。

きっかけは風邪症状と下痢だった:内科へ行く

はじめは風邪かと思っていた。下痢は、もともとお腹が弱かったので特別に今回はおかしいとは思わなかった。ただ気になったことは、熱が39度も出て寝汗が凄まじい量だった。シャワーを浴びたくらい濡れて、寝間着はもちろん、布団まで濡れた。インフルエンザの予防接種は受けていなかったので、インフルエンザの可能性も考えてクリニックで検査したが陰性だった。

つぎの症状は耳鳴りだった:脳神経外科へ行く

片方の耳から耳鳴りがおこった。普段たまにある、「キーン」と高い音の耳鳴りではなく、鼓動と同じリズムで低い音がする。耳を塞いでも音がする。顔や頭に力を入れると耳鳴りは止んだり、小さくなったりする。良く掃除をしたが、どうも鼓膜よりも奥で鳴っている。こうなると素人考えでは脳の病気を心配した。そこで脳神経外科を受信してMRIと、MRAという脳の欠陥じゃなくて血管の断層撮影をした。診断は、全く問題なし。

後日医師から伝えられたのだが、この症状は白血病で赤血球が減少して貧血状態になったため、心臓が全身にもっと血液と酸素を送り届けようと頑張ってバクバクしていたことによるらしい。実際、入院してすぐに血小板と赤血球を輸血したら聞こえなくなった。 

そこで耳鼻科へ

 耳鼻科へ行って耳鳴りと、これまでの内科と脳神経外科の結果を伝えた。電話ボックスみたいなものに篭って、聴力の検査をしたら、左耳が低音域で難聴になっていた。原因は分からず。ステロイド剤を処方され、細胞を元気にする薬や、利尿剤を処方された。しかしそれでも耳鳴りは改善せず。しばらく収まっていた発熱と下痢も再発した。

今度は血液検査:2度目の内科へ 

内科で、症状の再発を説明し耳鳴りで耳鼻科を受診したことも伝えた。クリニックの先生が「うーん。血を採ってみよう」とのことで採血をすることになった。採血中、先生が血液の色を見るや「貧血おこしてるな」と言っていた。さすが医師。これは正しかった。

急な呼び出し:3度目の内科へ

採血からおよそ1週間経った2015年1月上旬。電話が鳴った。電話を取った家族曰く、クリニックからで「すぐに来い!」とのこと。この時点で 肝臓か腎臓でもやられたかと覚悟して、取るものもとりあえず診察券、保険証、スマホ、財布だけ持ってクリニックへ急ぎ向かった。

告知

クリニックではすぐ呼ばれ、入るなり先生に「白血病なんだよ」。と言われた。せいぜい身体のどこかがやられたかと覚悟していた程度だったので、一瞬思考力が奪われた。その時の自分の言動はあまり正確に覚えていないが、「確かですか?」と言ったら医師が「普通白血球が◯◯なのに、◯◯もある。」と言っていた。うろ覚えだが。確か白血球が23万とかあった気がする。

すぐに頭を巡らせたのが、身の回りの整理だった。仕事や物品やらデータやら。告知された時は間も無く冷静になれて、「自分は死んだ。それは仕方ないが、高血圧の母に何と言おうか、参ったな。」と思ったことを覚えている。

すぐに入院:大学病院へ

クリニックの先生が「この足ですぐに入院して。この街の大学病院はベッドいっぱい。他の病院は血液の専門がないから、◯◯大学病院へ入院して」 と自身の出身大学の病院へ電話をしてくれて、先生の同期の血液内科の医師に直接話してベッドを確保してくれた。まったく、医学部の同期ってのはすごいものだなぁ。空いてないはずのベッドが確保できてすぐに入院できるんだから。この地元のクリニックの先生には深く感謝しています。診察を終え退出する間際に先生が「がんばれよ」と言ってくれたことがいまだに鮮明に覚えている。

大学病院で:入院前の検査 

 クリニックを出てその足でタクシーに乗り、かなりの距離を走り途中迷いながらも大学病院へ到着。この時点でかなり具合が悪かったが、紹介状を出して、入院受付と血液内科を受診。入院前の診察と検査をした。途中、看護師さんに「この病気って死ぬんでしょ。検査とか治療とかして意味あるのですか?」と聞いたところ、「大丈夫です。退院して外来に通えるようになります。」と言われた。白血病=死亡。という古い知識しかなかった自分は、キョトンとしてしまった。いつのまにそうなったのさ?


タグ:白血病
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